直径1cm程の鮮やかな赤い色の実をつける、独特の酸味と渋味が特長の果実です。
クランベリーの学名はVaccinium macrocarpon Ait.で、ツツジ科ツルコケモモ属に属し、原産地は北アメリカ北東部の湿地帯です。
野生のクランベリーを最初に見つけたアメリカ先住民(インディアン)は、食物としてではなく敷物や毛布の染料、弓矢による傷などの治療薬として使えるという多様性をクランベリーに見出していました。
彼らは「ササイネッシュ」「イビミ」と呼ばれた砕いたクランベリーと乾燥させた鹿肉、溶かした脂肪を混ぜた高蛋白の「ペミカン」という保存食を持ち歩いていました。
クランベリーという名前は、1620年にメイフラワー号でアメリカのマサチューセッツ州に渡ったピルグリム・ファーザーズが名付けたとされています。
4月から6月にかけて咲く薄いピンク色をした花がカナダ鶴(Sandhill Crane)の頭とくちばしに似ている事から最初はクレイン・ベリー(Crane-Berry)と名付けられましたが、後に変化してクランベリーになりました。
クランベリーは低木で蔓を持つ多年生の植物で、互生の小さくて卵形の葉をつけます。
2m程の水平な枝を伸ばし、そこから5~20㎝の高さの小枝がつきます。
クランベリーは、水を通さない粘度・砂利・酸性のピート(泥炭)・砂の4層から成り立ったBogs又はMarshesと呼ばれる畑で栽培されます。
現在、マサチューセッツ州、ウィスコンシン州、ニュージャージー州、オレゴン州、ワシントン州が主な産地で、メイン州、ミシガン州、ミネソタ州、カナダのブリティッシュコロンビア州、ケベック州でも収穫されています。
ドライハーベスト法とウェットハーベスト法という2種類の方法による収穫が9月中旬から11月初旬にかけて行なわれます。
ドライハーベスト法は、櫛状のコンベヤー付の芝刈機に似た機械を使う収穫方法です。
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クランベリーの収穫の85%を占めるウェットハーベスト法は、特別あつらえの収穫機械を用いて30㎝程水を張った畑をかき回し、蔓から離され畑の水面に浮かんできたクランベリーをロープで囲い込み、ポンプとコンベヤーを使って畑から取り出す方法です。この時クランベリー畑は赤一色に彩られます。
クランベリーはジュース、ジャム、ゼリー、パイ、ケーキ、マフィン、タルト、クッキー、シリアル、ソース、ヨーグルト等、非常に広範囲の利用方法があります。
感謝祭やクリスマスの晩餐には七面鳥とクランベリー・ソースがアメリカ家庭での定番になっています。
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