栗はブナ科クリ属の落葉樹です。
栗は世界中に10種程あり、代表的な種別としては、アルメニア原産のヨーロッパ栗(Castanea sativa)、華北原産の中国栗(Castanea mollissima)、アメリカ東部原産のアメリカ栗(Castanea dentata)、そして日本栗(Castanea crenata)があげられます。
初夏に花をつけ、秋に実がとれる栗は世界中で古くから利用され、ヨーロッパではギリシャ時代以前から栽培されていたようです。ラテン名のカスタニアもギリシャにある地名に由来しています。
栗の生産は北半球が主体となっており、亜熱帯を除いて、北はアラスカまで栽培が可能です。
青森県の八甲田山に連なる台地の縁に位置する三内丸山遺跡は、今から約5,500年前から4,000年前の日本最大級の縄文集落跡ですが、この遺跡から大粒のものも含めて多くの栗が見つかっています。
これらの栗は自生していたのではなく、栽培されていたということがDNA分析により明らかになっています。
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食料の大半が木の実などの植物であった縄文人にとって、栗は特に重要な食料であったと推測され、後の「古事記」「日本書紀」「万葉集」にも栗に関する記述があるように、古くから日本人の食生活には欠かせないものとなっています。
日本栗の栽培種は野生種のシバグリ(柴栗)を基種として発達し、鬼皮と渋皮、渋皮と身の部分がはがれにくいという特長を持っています。
栗の甘露煮は日本独自のものですが、現在は日本栗の苗を韓国に植え、そこでできた栗や、中国在来種を日本国内で加工するか、現地で甘露煮に加工して輸入しています。
栗甘露煮は、栗特有の風味を持ち、和洋菓子、料理惣菜として、日本人の食文化に欠かす事ができない、重要な食材となっています。
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