松の実

世界に100種類程ある松の大半は北半球に広く分布しており、食用とされる松の種子を松の実と呼びますが、食用に適する大きさのものは20種類程になります。
松かさ(まつぼっくり)の中に殻に覆われた種子が入っており、この種子の胚乳部分が食用にされます。
6,000年以上前から栽培されていたとされますが、野生の松は更に古くからあったと考えられています。
中国国内では吉林省が主な産地で、紅松種(朝鮮五葉松、学名: Pinus koraiensis)が大半を占め、良質で大粒の松の実が収穫されています。

詳しくはこちら

松の実の生育

紅松は6月頃新しい枝の元に紫紅色の雄花をつけ、先端に2~3個の球状の雌花をつけます。
松かさ(まつぼっくり)は長さ12~16㎝、直径が約10㎝もある大型で、翌年9月から10月頃に手作業で収穫されます。

松の実の栄養素

淡い黄白色をした松の実は中国では「長生果」とも言われ、葛洪という医者が記した仙道の古典「抱朴子」などに書かれている仙人食の一つにもなっており、「松食水飲(食べ物は松の実や松葉だけで、あとは水だけ飲む生活)」という言葉すらあります。
松の実にはカリウム、リン、ビタミンEなどの栄養素の他、身体にとって不可欠な脂肪酸であるにもかかわらず、体内では作る事ができないオレイン酸やリノール酸等の不飽和脂肪酸が多く含まれています。
また、n-3系列のリノレン酸も含まれていますが、他の植物油には含まれない特異な物のために「P-リノレン酸」と名付けられ、現在ではこれが短縮されて「ピノレン酸」と呼ばれています。

松の実の用途

松の実はホール状のままでも食べる事ができますが、きつね色にローストすると更に美味しさが増し、サラダやヨーグルト、シリアルへのトッピングにご使用いただけます。
中国では殻に割れ目を入れ、殻付きのままローストした「開口松子」というスナック商品の市場が急成長しています。
またレストランでは松の実とコーンを一緒に炒めた料理「松仁玉米」も人気メニューの一つです。
韓国ではサムゲタンやキムチに使用され、日本では、製菓原料、中華料理、イタリア料理によく使用されています。

【延吉秀愛食品】
中国吉林省延吉市に2004年5月に設立された「延吉秀愛食品」では、最新鋭の設備を備えた工場で松の実の加工が本格稼動しています。
吉林省だけでなく、中国各地から集められた、松の実を脱殻・選別加工し、安全・安心をモットーに常にクリーンに保たれた工場で、厳しい品質管理のもと、製造しています。
多くの皆様のご要望に応えるべく、品質の優れた松の実の迅速で安定した供給を目指しています。

商品一覧

  • 特選松の実(延吉秀愛)

    乳白色をした松の実を延吉秀愛食品で目視選別してあります。

商品群一覧へ戻る
Page top